ロータリークラブとは


ロータリーは、地域社会のボランティアから成る世界的なネットワークです。
世界中の事業・専門職務のリーダーや地域社会のリーダーである120万人のロータリーの会員は、人道的奉仕活動を行い、職業における高い道徳基準を奨励し、世界中で友好と平和を築くために尽力しています。
200以上の国や地域で約32,000のロータリー・クラブが、識字率の向上、疾病、飢餓、貧困、水不足、環境問題といった今日の課題に取り組むために、奉仕プロジェクトを行っています。


ロータリーの目的


ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。
 
第1 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること
 
第2 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること
 
第3 ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること
 
第4 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること

ロータリーの誕生と成長


20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっていました。

 

ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスはこの風潮に堪えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼できる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨でロータリークラブという会合を考えました。ロータリーとは集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名づけられたものです。

 
こうして1905年2月23日に、米国のイリノイ州において、世界で初の奉仕クラブである、シカゴ・ロータリークラブが誕生しました。
 
以来100年以上が過ぎた現在もなお、ロータリーは、地域社会や人と人との関係の改善、世界平和と理解の推進に力を注いでいます。
 
ロータリーの第一標語は「超我の奉仕」です。
第二次世界大戦中、ロータリーの会員たちは、それまで以上に国際理解の推進に関与するようになりました。
 
1942年にロンドンで開催されたロータリー主催の会議が国連教育科学文化機関(ユネスコ)創設のきっかけとなり、49名のロータリーの会員が国連創設の際に代表および顧問を務めました。
現在ロータリーは、非政府組織として国連で最も高い顧問的地位を有しています。この権限において、ロータリーは国連内で発言権を持ち、世界中の人々やリソースに働きかけることができるのです。

日本のロータリークラブ


わが国最初のロータリークラブは、1920年(大正9)年10月20日に創立された東京ロータリークラブで、翌1921年4月1日に、世界で855番目のクラブとして、国際ロータリーに加盟が承認されました。
 
日本でのロータリークラブ設立については、ポール・ハリスの片腕としてロータリーの組織をつくり、海外拡大に情熱的に取り組んだ初代事務総長チェスリー・ペリーと、創立の準備に奔走した米山梅吉、福島喜三次などの先達の功を忘れることができません。
 
その後、日本のロータリーは、第2次世界大戦の波に洗われて、1940年に国際ロータリーから脱退します。戦後1949年3月になって、再び復帰加盟しすが、この時、復帰に尽力してくれたのが国際ロータリーの第3代事務総長ジョージ・ミーンズでした。
 
その後の日本におけるロータリーの拡大発展は目覚しいものがあります。ロータリー財団への貢献も抜群で、今や国際ロータリーにおける日本の地位は不動のものになりました。